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当理論系グループは、多数の研究者を擁する研究グループであり、我が国の素粒子原子核理論研究における一大拠点です。一方総研大院生は、現在10名が博士課程に在籍しています。それゆえ他大学院に比して、大学院生一人あたりのスタッフの数は格段に多く、学生の個性や興味に応じた丁寧な指導が行われています。
また当グループには新進気鋭の若手研究者が、ポスドクとして数多く在籍しています。今日に至るまで、我が国の若手研究者に広く研究の機会を提供し、次世代を担う人材の活用と育成に大きな役割を果たして来ました。多くの元気な若手研究者の存在は、院生諸君の勉学にも大きな利点となります。年齢的に近い彼らと日常的に接する事により、最新の知識を得、研究者として必要な素質を自然に吸収する事ができるからです。
当理論系グループでは、素粒子原子核理論の最新の成果に関するセミナーが定期的に開催され、各メンバーによって最新の文献が次々と紹介されています。国内外の研究者との交流も活発です。実験関連のセミナーも、数多く開催されています。まさに素粒子原子核物理に関して、我が国随一の研究環境を備えていると申し上げて、決して過言ではありません。
以上述べました様に、当理論系グループは素粒子原子核理論全般にわたり第一線の研究を行っている、日本でも有数の研究グループです。総研大大学院としての歴史は浅いのですが、既に博士の学位を取られた何人かの方々は、研究者として国際的に活躍中です。又これまでは、修士課程を修了された方を受け入れる(通常の)博士課程に限られていましたが、平成18年度からは、学部卒(相当)の方を受け入れる5年一貫制博士課程も開始し、大学院として一層充実させていく予定です。
当専攻は、意欲のある学生諸君に、自らの可能性を大きく飛躍させる機会を与えられる大学院であると確信しております。勇気と探究心を持って、当専攻の門をたたいて頂きたいと思います。
高エネルギー加速器研究機構 主幹
総研大 素粒子原子核専攻 教授
北澤 良久 |